高崎市保渡田町の薬師塚古墳。保渡田古墳群のひとつ。
薬師塚古墳の前方部は半分くらい削られており、西光寺が建っている。
全長105m、高さ6mで、周囲は2重に堀を巡らし、堀を含めた全長は165m。保渡田古墳群のなかで最後に造られ、5世紀末~6世紀初頭と推定される。
後円部墳丘上には、舟形石棺が保存されている。しかも剥き出し!凝灰岩を刳り貫いた石棺で、全長3m弱、幅約1m。石棺の側面に2対、小口側に1対の計6個の縄掛突起が残っている。
保渡田古墳群の中で唯一整備されていない。整備事業は平成になってからなので、当然西光寺が建っおり、いじりようがなかったってこと。まあ、石棺もこういう形で保存されているので、まじかに見ることができるっていう利点がある。ここまで近くで見ることはなかなかできないので、非常に貴重である。
剥き出し(屋根はあるけど)の石棺が風化しないことを祈る。
*西光寺については下記参照。
「高崎市保渡田町・紫雲山西光寺」
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