前橋市粕川町深津の八坂神社。


深津八坂神社の由緒は不詳。古来より当地を治めていた深津氏(深巣氏、深栖氏)累代の崇敬社とされる。

鳥居前には天照皇太神碑(右)と神代文字神号碑。

参道両側には杉の大木が林立している。




社殿は大正7年(1918年)の建立。改修は適宜行われているようだ。扁額は「進雄尊社」。

社殿裏の境内社・末社群。熊野社、石尊宮、摩利支天宮、秋葉社など。
深津(深巣、深栖)氏についてはよく分からないが、源頼光流・清和源氏の一族ともいわれる。保元・平治物語の源義朝の軍勢に深巣七郎清國、吾妻鏡には深栖兵庫介、鎌倉武鑑には深栖光重・頼重の名が見える。また、戦国期には武蔵国岩槻城主・太田資正の配下に深津刑部少輔が確認できる。
深栖頼重は源義経が鞍馬山から奥州に脱出する際に道案内をした人物として記録されている。もちろん、真偽のほどは不明。
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