前橋市大胡町の一法山勝念寺。

勝念寺 (1)
勝念寺は文禄3年(1595年)僧・行心の開山。その際、信徒有志の寄進により一宇を建立している。信徒が開基となり創建したとも言える。ただ、数度の火災に遭い古記録を失い詳細は不詳。

勝念寺 (2)
勝念寺 (3)
庚申塔など。甲子大黒天の石塔もある。甲子(きのえ)の夜に大黒天を祀り、甲子待と称して来福を願うもの。

勝念寺 (4)
勝念寺 (5)
本尊の阿弥陀如来を祀る本堂。阿弥陀如来像は室町初期の作とされる。

勝念寺 (6)
境内の念仏供養塔(如意輪観音)。

勝念寺は浄土真宗(真宗大谷派)の寺院だが、大胡氏支配時の大胡郷は浄土真宗が広く信仰されていたと思われる。大胡郷を治めていた大胡氏は法然に帰依し念仏修行に励んでいる。「念仏往生伝」という書物には大胡小四郎秀村が法然の教えに従い、念仏を昼夜怠らなかったので極楽往生できたと書かれているほどである。

そのため、信徒有志がお寺を興す下地があったのだろう。ちなみに、現在の養林寺は大胡氏の念仏旧跡地に、牧野康成が養修寺を移転させたものである。
(「牧野家の菩提寺 -養林寺-」参照)