伊勢崎市宮子町の龍神宮。


宮子町を流れる広瀬川に巨岩が付き出している場所がある。地元では竜宮城へつながっていることから「竜宮の森」と呼ばれ、浦島太郎伝説の地として「龍神宮」が祀られている。
風化しつつあったこの伝説を元に、昭和55年(1980年)に鳥居や祠が再建された。(旧竜宮神社は明治41年(1908年)宮子神社に合祀されている)


祠の脇には浦島太郎の石像があった。どんな浦島太郎伝説かと言うと・・・。
天文16年(1547年)阿感坊という農民が鉈を渕に落とし、これを拾おうとして淵に入ったら竜宮城に行き着いた。ここに3日間いて、土産に竜馬石・めのう玉・観音の金仏をもらい帰ると、3年の月日が経っていたという。
乙姫様から竜宮城のことは口外しないように言われていたが、役人から問い詰められ仕方なく話すと、阿感坊は苦しみだし、絶命してしまったというもの。


祠の裏の巨岩。巨岩には穴が開いていて、竜宮城への入口だね、きっと!
ちなみに、浦島太郎伝説のモデル「阿感坊」の墓といわれる石祠が実在する。それは過去2回紹介した紅厳寺跡の墓地にある。
(「宮子の笠塔婆・紅厳寺跡」)
(「跡部氏の菩提寺・紅厳寺跡 その2」)
でも、見つからなかった・・・。
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