伊勢崎市境の小柴山長公寺。

長光寺 (1)
長光寺 (2)
長光寺は応永年間(1394~1427年)の創建で、開基は僧・元高。その後兵火により焼失したが、元和年間(1615~24年)に僧・晃海(光海とも)によって再興されたと伝わる。

他説では、小柴長光の開基なので小柴山長光寺というものもある。小柴長光は戦国時代に能登から来て、小此木・境・中島・平塚などの7村を領有した領主である。

長光寺 (3)
訪問時、本堂は改修工事中だった。

長光寺 (4)
蘭方医・村上随憲の墓。

村上随憲(1798~1865年)は武州久下村(現熊谷市)に生まれ、江戸に出て医学を学び、さらに長崎に行き西洋医術を学んだ。文政7年(1824年)境町で開業し、上州の西洋医学の先駆者となった。また、上州初の種痘を行っている。

俳諧もたしなみ
 これからは 地獄の鬼を 一さじに もり殺すとも もり生かすとも
と辞世の句を残す。