伊勢崎市下触町の観音山万徳寺。
石山観音として有名。


延暦3年(784年)に通尊法師が庵を建立したのが始まりとされる。山門は安永4年(1776年)の建立で、切妻、瓦葺、八脚、三間一戸。


石山観音は馬の信仰で知られ、人々が馬を連れて参拝し、鰐口を鳴らして馬の無病息災を祈った。この大鰐口は天明7年(1787年)鋳造。直径192.5cmで国内最大級の鰐口である。


本堂裏には、赤城山の大規模崩壊で生じた、岩屑なだれで形成されたと考えられる巨石群がある。この巨石群が石山観音の語源と考えられるが、この石山にまつわる伝承などは、特に聞かれない。
赤城山からの流出物が小丘陵を形成、その頂上部の巨石群が信仰の対象となっていた思われる。ちなみに、赤城山の大規模崩落は、約13万年前の出来事である。
前橋の産泰神社にも、巨石群がある。石山観音からそう遠くない。
(「安産の神様と巨石群 -産泰神社-」参照)
コメント