高崎市上里見町の春日神社。


上里見春日神社は寛文4年(1664年)に建御電命(雷神)を祀る神社として創建。享保9年(1724年)に別当寺住職や氏子代表が京都から春日大社の御幣帛を持ち帰り春日神社となっている。当時、雷による被害多発したため、建御電命を鎮めるためとされる。
鳥居は昭和51年(1976年)の建立。



社殿は大正10年(1921年)の建立。拝殿は昭和17年(1942年)に焼失、昭和19年(1944年)の再建。平成10年(1998年)に瓦葺きに改修されている。




本殿は間口七尺・行九尺の権現造りで、色彩彫刻が施されている。題材は分からないが、素晴らしい彫刻だ。


神楽殿は大正10年(1921年)の建立。

社殿脇(県道130号側)に宝物庫らしき建物(左)と境内社がある。建物の中には御神輿があった。



右側は「安産大神」とある。中を見ると狐像があるので稲荷神社かと思うが、安産の神徳を持つ神様は多いのでよく分からない。


社殿裏の境内社・末社群。明治42年(1909年)に上里見地区の他社を合祀している。


境内末社の熊野三社。明治35年(1902年)に合祀されている。神山宿の問屋だった中曽根氏が氏神として寛永年間(1624~45年)に祀ったものといわれる。ちなみに熊野三社とは、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社のこと。
上里見地区は草津街道(現在の国道406号)の宿場町で、神山宿と呼ばれた。現在も宿場町を連想させる旧家(古民家)が道路沿いに残っている。
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