前橋市富士見町横室の陣場・上庄司原古墳群。
横室古墳公園として整備されている。
平成元年(1989年)の整備事業により、陣場・上庄司原古墳群の発掘調査が行われ、7基の古墳が調査された。全て円墳で、墳丘規模が直径20m前後が5基、10m前後が2基。
上庄司原1号古墳。6世紀後半から7世紀後半の造営と推定される。古墳群の中で一番保存状態が良かったため、そのまま整備保存されている。直径約14m(テラス状の基壇を含めると約24m)の円墳。周辺には周堀が巡っている。墳丘の周囲には葺石も積まれている。
石室は赤城山の山石(輝石安山岩)を用いた、自然石乱石積みの両袖型横穴式石室で、旧地表面を掘りこんで作られている。石室の前面には、墓道状の前庭が設けられており、墓前祭が行われたと考えられる。
玄室の中からは、耳環や大刀、鉄鏃、馬具等が出土し、人骨、歯も残っていたらしい。
上庄司原2号古墳&4号古墳につづく。
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