前橋市下大屋町の産泰神社。

履中元年(427年)の創建といわれている。本当なら約1700年の歴史ということになる。
江戸時代以降、安産を祈る者が、軽くヌケル(生れる)ようにと、底を抜いた柄杓を奉納するなど、安産の神として信仰されてきた。(子宝を望む場合は、底がある柄杓を奉納する。)

神門は天保3年(1833年)に建てられた三間一戸の単層門で、単層門としては、群馬県内最大級の大きさを誇る。

拝殿は文化9年(1812年)に再建されたもので、入母屋造り、銅板葺き、正面には巨大な唐破風を設えた二間向拝が配されている。

本殿は元文元年(1763年)に再建されたもので一間社、入母屋造り、銅板葺き、建物全体が極彩色で彩られ精巧な彫刻が施されている。


本殿裏に廻ると、「産泰明神山」と呼ばれる巨石群がある。この巨石群は、約13万年前、赤城山の大規模崩壊で生じた岩屑なだれが集積し形成された「流れ山」であると考えられている。
この神社も巨石信仰から始まってるってことかな。
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