吾妻郡中之条町四万の日向見薬師堂。

日向見薬師堂 (1)
日向見薬師堂 (2)
日向見薬師堂 (3)
四万温泉のけっこう奥にある(多分1番奥)。山門はまだ新しい(と思われる)。

日向見薬師堂 (4)
薬師堂は慶長3年(1598年)藤原家貞が、時の領主・真田信幸の武運長久を願って建てたもの。室町時代の建築様式(唐様和様の折衷)を出組・桁の形・板蛙又の絵模様・木鼻の渦巻等にその様式を残している。

日向見薬師堂 (5)
お籠堂は自分はもちろん、家人などが長く治らない病気になった時に泊り込み、病気が治るよう薬師様にお祈りをしたところ。百日行も行われていたらしい。明治22年(1889年))年の四万村誌には、慶長19(1614年)に建てられたと書かれている。

温泉という湯治場と人々の病気を直し救済するという薬師瑠璃光如来信仰が相まって、昔から地元だけでなく関東一円からの参拝も多い。どちらも四万温泉の歴史を伝える貴重な遺産である。