利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉の猿ヶ京関所跡。
猿ヶ京関所は寛永8年(1631年)に江戸と越後・出羽方面を結ぶ要路であった三国街道に設置された関所。関所の建物は長さ18m、幅12.6mもの大きさだったという。
関所は真田氏が管理していたが、その改易後は高野、木村、戸部、片野の4家が、関守として管理をした。関所役宅(片野家)は、現在資料館として関所手形、猿ヶ京関所付近絵地図などを展示している。
文化10年(1813年)の猿ヶ京関所の図(片野家所蔵)。左側に屋敷牢がある。
関所破りは捕まれば磔となったが、捕まって吟味中に牢屋で死んだ者でも塩漬けにされ刑場で磔にされるほど重い罪であった。でも幕末には手形のない旅人でも猿ヶ京の宿屋や茶店の印鑑を貰い、五十文払えば通れたと言うから、かなり綱紀が緩んでいたらしい。
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