高崎市吉井町本郷の穂積神社。



穂積神社はもともとは火蛇神社で、その創建などは不詳。明治４２年（１９０９年）に片山村、小棚村、本郷村の神社を合祀し、新たに穂積神社と改称している。

鳥居は平成８年（１９９６年）の建立。


社殿は合祀した片山村の科社神社からの移築。社殿前の狛犬は平成１０年（１９９８年）の奉納。




高床流れ造りの本殿には、龍や鶴の壁画が描かれている（保護用のアクリル板により見づらいが）。


高崎藩の絵師を務めた応処斎渕臨の神楽「式三番」の奉納額。慶応３年（１８６７年）の作。すっかり色あせて、何も見えなくなっている。
（応処斎渕臨については「応処斎渕臨の墓」参照）



社殿裏の境内社・末社群。どれか分からなかったが、寛永１０年（１６３３年）銘の石祠があるようだ。


御大典紀念とある。昭和天皇の即位を祝してのものかな。


ほとんどの灯籠に「キケン　さわらないで」の貼り紙が。台座が老朽化し、倒壊の恐れがあるのだろう。写真の灯籠には文政２年（１８１９年）の銘があった。


実際にいくつかの灯籠は倒壊している。でも復元するわけでもなく、撤去するわけでもなく。

穂積神社には社宝として、伯耆守信高の刀一振りがある。伯耆守信高は戦国期から江戸前期の刀剣師。３代目は尾張徳川家のお抱え鍛冶となっている。