利根郡みなかみ町藤原の雲越家住宅。
現在は資料館として雲越仙太郎翁が使っていた農具や生活用品を中心に展示している。




明治２０年（１８８７年）に建てられた木造２階建て、茅葺き両妻兜造の典型的な山村地域の農家。雲越家９代目・仙太郎翁が昭和５５年（１９８０年）８４歳で亡くなるまで居住しており、日本の原風景がそのまま残されている。



仙太郎翁は１１歳で父親を事故で亡くし、その後は家族のため寝る間も惜しんで働き続けた。昭和３５年（１９６０年）に母親が亡くなった後の高度成長時代においても、時代の変化を無視するかのように自給自足に近い生活を続けた。




内部には仙太郎翁が生前に使用していた食器、布団、家具類、農具などの生活用品がそのまま展示されている。

仙太郎翁は金銭を出して安易に物を買うことを嫌い、生活必需品の多くは自ら身近な材料を使い、創意工夫をして作り上げている。そのためここでしか見られない貴重な家財道具等も多い。

帰り際に管理人さん（？）に囲炉裏で焼いたジャガイモをいただいた。うっ、うまっっ！！って感じで、アツアツのジャガイモをほうばった。ちょこっと仙太郎翁の心持ちが分かったような・・・。