沼田市白沢町の武尊山雲谷寺。
ここには新田義宗の墓と伝わる五輪塔がある。



雲谷寺は元徳2年(1330年)の創建と伝わる。


本堂の裏山に並ぶ南北朝期の五輪塔。いずれも総高120cmを越える堂々としたものである。中央の無銘の五輪塔が、うつぶしの森で最期をとげた新田義宗の墓といわれている。
向かって右側の五輪塔は、「長州禅門永禅応安三年」とあり、船田長門守経政の墓と推定されている。経政は義宗の亡骸をこの地に葬った執事である。左側の五輪塔は「聖慶禅尼文和三年」とあるが、誰であるかは不明。(禅尼とあるから、奥方?)
義宗の墓と伝わる五輪塔が無銘なのは、足利方に破壊されることを恐れてのことか?
五輪塔の後ろには、樹高37m、目通り4.5mの大杉がそびえている。長い間五輪塔を見守り続けている。(五輪塔は一時期土中に埋もれていたが、近年雲谷寺の墓地事業の際に掘り出され、整備された。)
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