前橋市上泉町の新田塚古墳。
新田塚古墳は直径45m、高さ5mの円墳で、桂萱・芳賀地区で最大級の円墳。
墳丘は比較的よく原型をとどめており、北東部(写真の左側)には周堀跡も見られる。古墳周辺に埴輪の破片などは見られず、埴輪の配列はなかったものと推定されている。埋葬主体部は未発掘だが、横穴式石室であると推定される。7世紀代の築造と考えられている。
古墳の真ん前(南側)を上武道路が通っており、西側も道路で十字路の角地となっている。まあ、道路を通すとき(特に上武道路)古墳を避けたことは良かったと言えるかな。
ところで、新田塚古墳は宝禅寺の寺伝によれば、覚明が新田義貞の首級を埋めたといわれる場所。覚明は篠塚重廣とも栗生顕友ともいわれている。
(「前橋市上泉町・神護山宝禅寺」参照)
もともとあった古墳に新田義貞の首級を埋めたという伝承により、「新田塚古墳」という名称として現在まで残っていると思われる。
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