邑楽郡大泉町城之内の湧泉山願成寺。

願成寺 (1)
願成寺は天文11年(1542年)僧・宥円の開山、小泉城主・富岡秀光(富岡氏2代)の開基。富岡氏は代々三島神社を崇拝しており、小泉城の守護神として三島神社を祀り、その別当寺として願成寺を創建。境内に御手洗池があったことから、湧泉山と呼ばれるようになった。

願成寺 (2)
願成寺 (3)
富岡氏は北条氏に与していたため、天正18年(1590年)の北条氏滅亡後は没落。願成寺も荒廃し、寛永年間(1624~45年)には什宝・古記録なども失われ、本尊の阿弥陀如来を残すのみとなっていたという。

寛文4年に(1664年)に現在地へ移っている。当時は小泉城の西北隅。現在の本堂は昭和50年(1975年)の新築建立。

願成寺 (4)
本尊は当時のものではなさそうだ。それとも、最近修復したのだろうか。

願成寺 (5)
境内の弘法大師1050回忌供養塔。明治28年(1895年)の建立。

願成寺 (6)
願成寺 (7)
境内奥には木々が生い茂り、柑橘系の実(種類は分からない)がなっていた。他にも推定樹齢200年のしだれ桜があり有名らしいが、実は気がつかなかった・・・。季節が違うと分からないものだ。