上毛かるた紀行の「しのぶ毛の国二子塚」では、前橋市総社町と高崎市井出町の二子山古墳を紹介したが、実はもういくつかの前方後円墳巡りをしていた。せっかくなので、上州まったり紀行のこちらで紹介しておく。ネタ的にも、もったいないので。

高崎市綿貫町にある観音山古墳。全長97m。

観音山古墳 (9)
観音山古墳 (4)
観音山古墳
石室からは、人骨の一部の他、太刀、鏡、金銅製大帯、銀製水瓶、馬具等貴重な副葬品が多数出土している。これは奇跡的に、盗掘を免れていたためらしい。

すぐ近所にある、群馬の森・県立歴史博物館には、観音山古墳出土品が多数展示されている。専用コーナーあり。

観音山古墳 (2)
観音山古墳 (3)
1個の台上に3人の童女が並んでいる埴輪や、貴婦人が正座する埴輪は、日本の多くの人物埴輪の中でも、きわめて稀なものみたい。

観音山古墳 (10)
このように日本でも有数の古墳であるが、一般の人の認知度は余り高くない。ある学者さんが、高崎駅からタクシーに乗って、「観音山古墳まで」と言ったら、観音山に連れて行かれた、という笑い話がある。

ちなみに観音山とは、上毛かるた紀行で紹介した、白衣観音がある山。観音山古墳とは、まるっきり反対方向。