北群馬郡吉岡町の南下(みなみしも)E号古墳&F号古墳。

吉岡・南下E号古墳 (1)
吉岡・南下E号古墳 (2)
丘陵斜面に築かれた径約21m、高さ2.5mの円墳と推定されるE号古墳。7世紀末の築造と推定される。

吉岡・南下E号古墳 (3)
石室は、截石切組積の両袖型石室で、南西に向かって開口している。玄室はほぼ完全であるが、羨道部分は天井石を失い側壁も上部を欠いた状態で、大半は土砂で埋没している。

現状での石室規模は、玄室長2.76mm、同奥壁幅2.13m、高さは奥壁部分で1.71mである。

壁は長方形に加工した石材を精巧に積み上げ、その大部分に切り組の手法を用いている。壁面には10度前後内傾する、いわゆる転びが見られる。玄室と羨道の境には、加工石材を2段積みした精巧な玄門を有している。

ここも入り口をもう少し整備してくれれば、入れるんだけど・・・。

続いてF号古墳。

吉岡・南下F号古墳 (1)
吉岡・南下F号古墳 (2)
正式には大林1号古墳というらしいが、他の古墳との関係から便宜上F号古墳と呼んでいる。丘陵斜面に築かれた円墳と推定されるが、南側が削られいびつな形をしている。現存は、径約21m、高さ4.5mほど。円墳と推定される。

南側の道路拡張工事の際、巨石を除去したとの話が伝わっており、横穴式石室が設置されていたと考えられている。

まあ昔は文化的な価値とか、あんまり考えないで工事やっちゃってたからね。