伊勢崎市豊城町の権現山。

相川考古館にあった国指定の重要文化財の埴輪のひとつがここから出土したということなので、ちょっと寄ってみた。「ことはにクン」ではない。
(「伊勢崎市三光町・相川考古館」参照。)

埴輪出土の碑
権現山の裏手(幹線道路側から見て)に埴輪出土の碑がある。これが重文になってる埴輪出土を記念しているかは不明。

権現山山頂
権現山宝塔
権現山宝塔 (2)
山頂には宝塔があり、室町時代(南北朝のころ)の造立と推定されている。昔は山頂に熊野権現が祀られており、熊野信仰の霊場となっていたらしい。そのためここを権現山と呼ぶようになった。

蓮神社
中腹には蓮神社がある。

山頂に祀られていた熊野権現は元亨元年(1321年)の創建。明治41年(1908年)に近在7社を合祀している。その際に現在地に社殿を建立し蓮神社と改称している。御祭神は豊城入彦命なので、合祀した神社の中に赤城神社があったのかな。

この辺は豊城町といい、町名も豊城入彦命からきている。もともと、この権現山自体が豊城入彦命の御陵との言い伝えもある。

権現山遺跡
さらに、ここからは4万年前の石器が収集され、権現山石器文化と称される文化層が確認されている。

いやあ~、4万年前の石器に紀元前後の豊城入彦命(実在は不明)、6世紀の古墳群、鎌倉時代創建の神社、室町時代の宝塔。時代を超えて、いろんなものが集まっている山である。