邑楽郡邑楽町狸塚の薬王山高源寺。

高源寺 (1)
高源寺 (2)
高源寺は寛文4年(1664年)茂林寺15世・洞岩正廓和尚の開山。元禄12年(1699年)心安和尚が中興、伽藍を整備している。

高源寺 (3)
高源寺 (4)
現在の山門は平成9年(1997年)の建立。山門前には狸像が2体置かれている。令和元年(2019年)の奉納。これは高源寺に「分福茶釜伝説」が伝わるから。

和尚に化けた古狸が正体がばれて逃げる際に、寺秘蔵の茶釜を持って逃げたとされる。逃げる際に茶釜の蓋を落としてしまい、茂林寺の分福茶釜には蓋がない(現在は新たに作られた蓋がある)。

高源寺 (5)
山門を入ると庚申塔や供養塔、不動明王像などがある。

高源寺 (6)
高源寺 (7)
度々火災により焼失したようだが、現在の本堂は平成8年(1996年)の建立。

高源寺 (8)
高源寺は邑楽七福神の毘沙門天を祀る。

高源寺 (9)
境内の宝塔。宝暦(1751~64年)の銘が読み取れた。

高源寺 (10)
狸塚地区の英霊供養塔。昭和24年(1949年)の造立。

先に書いたように高源寺の「分福茶釜」伝説にれば、茂林寺の茶釜は高源寺あったものとされる。茂林寺に伝わる「分福茶釜」の主役は守鶴という老僧だが、高源寺の言い伝えでは開山をその守鶴とする。