高崎市井出町の井堤神社。

井堤神社 (1)
井堤神社 (2)
井堤神社の創建年は不詳。上野国上名帳の「大井明神」とされる。伝承では景行天皇(第12代)が東国へご巡幸の際、当地に清泉が湧出するのを見て社を建てさせ「井堤の社」と名付けたとされる。ちなみに景行天皇は有名な日本武尊の父。

井堤神社 (3)
鳥居前の大灯籠は日露戦争戦勝記念として明治40年(1907年)の造立。

井堤神社 (4)
水鉢は高崎市住吉町の神成伝吉の奉納。伝吉は井出出身で「村伝」の初代店主。

井堤神社 (5)
井堤神社 (6)
社殿の建立年などは不明。社殿前の灯籠は天明2年(1782年)の奉納。

井堤神社 (7)
井堤神社 (8)
本殿には素晴らしい彫刻が施されている。ただ保護金網の目が細かくて、上手く写真が撮れなかったのは残念。

井堤神社 (9)
社殿裏の境内社、末社群。古峯神社など。

井堤神社 (10)
境内はずれの青面王・一石庚申塔。嘉永5年(1852年)の造立。道路沿いにあったものを平成26年(2014年)に移動。

日本書紀によれば、景行天皇は日本武尊の死を悲しみ、追慕して東国巡幸に出たとされる。景行天皇53年(西暦103年)のこと。群馬にはなじみの豊城入彦命の子・彦狭島王、孫・御諸別王を東国(関東)に派遣したのも景行天皇とされる。