高崎市箕郷町善地の月波神社。


月波神社は安閑天皇元年(531年)の勧請と伝わる。上野国神名帳記載の「月波明神」に比定される古社である。


二の鳥居の扁額は「月並神社」になっている。当社は元は榛名神社の参道で、榛名神社の月並(月次の意味)祭り時に遙拝したことから、月並神社の名になったとされる。


梅林にはさまれた参道を過ぎ県道を渡ると、1段高いところが境内。立派な割拝殿(かな?)。


年代は分からないが愛嬌のある狛犬。阿形(写真上)は昔のアニメでこんな風貌のキャラを観たことがあるようなないような。



社殿は正保4年(1647年)建立といわれる。その後、幾度かの改修を経て現存する社殿は元文元年(1736年)の建立とされる。拝殿の扁額も「月並神社」。


拝殿の龍と麒麟の彫刻。


本殿彫刻。題材は分からない。

境内の十三重塔。初詣時に塔の小さな穴へ米粒を入れると、ご利益があるといわれている。
延暦年間(782~806年)に豊城入彦命の末裔とされる車持氏が、坂上田村麻呂の蝦夷討伐に参戦。その功績により「善知」の姓を授かったことから、当地を「善地」と呼ぶようになったといわれる。
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