安中市安中の旧安中藩武家長屋。


安中藩主は代々德川譜代大名であったが、3万石程度の貧乏藩のため、家臣団は約240名足らず。そのうち、100名は江戸藩邸におり、残り140名が安中に住んでいた。
藩士の大多数は長屋住まいであった。


現存していたのは3軒分だったが、平成になってから、古図面や建物に残る痕跡から、建築当時の4軒分に修理復元された。

道路側から見ると、与力窓が並んでいるのが分かる。与力窓ってのは、太い格子を横にとりつけた窓で、江戸時代長屋等の道に面した側につけたもの。

中を見る限り、いたって質素な作り。ここに住んでいたのは、中位の身分の武士と言われているけど。
ちなみに、幕末から明治初年の住人の身分は、儒者見習いで十人扶持、大小姓で十石二人扶持、中小姓で八石三人扶持、大小姓で八両三人扶持。身分や給料、よく分からないけど。
1番西の家のみ1間多い。そこには上記の儒者見習いが住んでいたみたいだけど、ちょっと特別待遇?? まあ、単に造りの関係だけかな?
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