安中市松井田町の五料の茶屋本陣。
茶屋本陣は、江戸時代に参勤交代などで、中山道を通行する大名やお公家さんらが、休憩したところ。宿泊用ではなく、休憩や昼食、あるいは碓氷関所の時間待ちなどに利用された。
西と東の2棟からなり、「お西」「お東」と呼ばれている。もともと2軒の家(別のお宅)である。



これは「お西」。文化3年(1806年)の建築で、明治天皇の北陸東海ご巡幸の際には、ご小休所として使われた。

妙義山を借景とする、ちょっとした庭があるんだけど、おばさん連中が縁側に居座っちゃって・・・。妙義が撮れず。

ちょうどひな人形展をやっていて、3間を使って展示されていた。



こっちは「お東」。「お西」と同様、文化3年(1806年)の建築。

書院造りの上段の間。大名やお公家さんが休憩したところ。

入り口わきに風呂場の表示が。下から蒸気で蒸す、蒸し風呂?。
この2家とも、松井田城主の家臣の末裔で、慶長6年(1601年)頃には、既に名主を勤めていたらしい。以降、明治5年(1872年)まで、1年交代で名主を勤めたという名家である。
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