高崎市箕郷町生原(おいばら)の北野神社。
生原地区には北野神社が2つあるが、フレッセイ箕郷店のすぐ東にある北野神社。


生原北野神社は永禄2年(1559年)の勧請と伝わる。現地説明板には永禄3年とある。(永禄2年は群馬郡誌から)

現在の社殿は文久元年(1861年)の建立。棟梁は清水和泉、彫刻は小林源太郎正俊。
彫刻師・小林源太郎正俊は「関東の名工」と称され、榛名神社の双龍門の龍を手がけたことで有名。その他、県内では桐生天満宮、植野稲荷神社(前橋市)などにも華麗な彫刻が残されている。




拝殿は向背彫刻や水引虹梁、木鼻の龍鼻などを上手に残し、柱などを改修しているようだ。





本殿は木造桧皮葺き唐破風造りで、精巧な彫刻で彩られている。高崎市の重文に指定されている。

北野神社らしく牛の石像。大正14年(1925年)の奉納。風に晒されたせいか、かなり丸みを帯びている。菅原道真と牛の逸話は、道真が丑年生まれで丑の日に亡くなったとか、茸狩りの時に牛が寄ってきたとか、太宰府に流されていくときに藤原氏の刺客を倒したとか、いろいろある。
関連
「桐生の総鎮守 ー桐生天満宮ー」
「『関東の名工』小林源太郎の彫刻 -植野稲荷神社-」
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