藤岡市本郷の葵八幡宮。


畑の中にポツンと言う感じで、小さなお社がある。八幡宮と言うが、このお社のみである。葵八幡という名から分かるように、源義仲の愛妾・葵御前を祀っているといわれている。
葵御前は寿永2年(1183年)の倶利伽羅峠の戦いに女性ながら参戦し、無念の戦死を遂げている。倶利伽羅峠の富山県側(小矢部市)に、葵塚というお墓がある。
義仲の父・義賢が多胡郡に住んでおり、義仲はそこで生まれたという説もあるので、その関係からここに(藤岡市)葵御前を祀る八幡宮があるのかな?


葵八幡宮の両側に板碑がある。実はこっちの方が、藤岡市の重文になっている。
向かって左側の板碑には、阿弥陀如来像が浮き彫りにされ、高さ148.5cm、幅40.5cm、厚さ6.5cm。右側の板碑には、阿弥陀如来の種子の下に勢至菩薩と観世音菩薩の種子が配され、大きさは高さ157.5cm、幅33.5cm、厚さ4.5cm。
板碑は1300年代初頭のものと推定される。鎌倉時代末には、既に葵御前をここに祀っていたということかな?
追記
再訪記はこちら 「葵御前伝説 -葵八幡宮 その2-」
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