前橋市総社町総社の総社歴史資料館。

総社資料館が老朽化(耐震上の問題)し休館していたが、平成28年(2016年)に現在地へ移転、新築の総社歴史資料館としてオープンした。
1Fは「山王廃寺」や「総社古墳群」、「総社藩主・秋元氏」関連の展示。


大正時代初めに塔の心柱を支える塔心礎が偶然発見され、東日本を代表する古代の寺院であったことが分かった山王廃寺。




「放光寺」の文字瓦や軒丸瓦などは実物が展示されている。
放光寺は世界遺産「上野三碑」のひとつである山ノ上碑の碑文に登場する。山ノ上碑は天武天皇10年(681年)の建碑で、完全な形の碑では日本最古とされる。山ノ上碑は放光寺の僧・長利が、亡母の黒売刀自を供養するとともに、一族の系譜を記した墓誌。山ノ上碑の隣にある山ノ上古墳の被葬者が黒売刀自。
放光寺に関しては諸説あったが、山王廃寺から文字瓦が出土したことから、現在では放光寺=山王廃寺と推定されている。
関連
「祝・世界記憶遺産登録 上野三碑再訪」
「前橋市総社町・山王廃寺跡」


宝塔山古墳の家形石棺(レプリカ)とその破片(実物)。


総社二子山古墳出土の頭椎太刀と遠見山古墳出土の馬形埴輪。
2Fは古代から現代までの生活に関する展示。




農耕機具、養蚕器具、鍋の歴史、計量器具など。
総社地区はある意味、歴史の宝庫なので見応えがある。
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