藤岡市上日野の野宮神社。

野宮神社 (1)
野宮神社の創建は不詳。永禄年間(1558~70年)に当社から半里(約2km)ほどの谷合で、小柏左馬助高政が武田氏に属し北条氏と戦い、敵十数人を滝に斬り落としたという。このとき、大谷川下流の鮎川との合流地点に七日七夜に渡り血が流れ着いたので、血のりの宮となり、後に野宮となったとされる。

野宮神社 (2)
大谷川と鮎川の合流地点。ここが真っ赤になった? ところで、大谷川の上流に「千が滝」という滝があり、ここが高政が敵を切り落とした場所とされる。千が滝の名は、高政が千人の敵を斬り落としたことから名付けられたという。千人とは大きく出たな(笑)。

野宮神社 (3)
野宮神社 (4)
参道は木々が覆い、ちょっと不安な状態。この先に神社があるのか、すごく心配してしまったが、すぐに鳥居(1枚目の写真)が見え一安心。

野宮神社 (5)
野宮神社 (6)
野宮神社 (7)
社殿内に祀られているご本尊は日本武尊。他に鹿屋野比売命。こちらは草(萱)の女神。

野宮神社 (8)
舞台があるが、神楽が伝わっているのな。

ところで、社名の由来ともなっている登場人物・小柏高政は、平清盛の嫡孫・維盛の子・維基の末裔といわれる。高政は維基から17世といわれる。
(「平維盛の末裔・小柏氏の開基 -養命寺-」参照)