藤岡市金井の稲荷神社。


金井稲荷神社は享禄年間(1528~38年)に関東管領・山内上杉氏の平井城笹曲輪の守護神として創建された。笹曲輪は平井城二の丸南に永享10年(1438年)に築かれたとされる。
平井城在城最後の関東管領・憲政が北条氏の追われ越後・長尾景虎(上杉謙信)の元へ逃れた後は荒廃したが、江戸時代に入ると高山氏が再興している。


一の鳥居、二の鳥居とも扁額は「正一位 稲荷大明神」。どちらも平成4年(1992年)の建立。

石段下の灯籠は平成9年(1997年)の奉納。石段上部脇には古い灯籠も残っているが、紀年銘は読み取れなかった(元年しか読めなかった)。



幣殿、本殿は白壁に囲まれている。余り見ない構造だ。



境内社の宗像神社。県内ではあまり見たことがない(同じ市杵嶋姫命をご祭神とする厳島神社はあるけど)。
宗像神社の総本山である宗像大社は、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」として平成29年(2017年)に世界遺産に登録されたことは記憶に新しい。特に宗像大社・沖津宮の沖ノ島が、島全体がご神体で神の島だと話題になった。
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