藤岡市三波川の姥神社

姥神社 (1)
姥神社は大同年間(806~10年)の創建と伝わる古社である。祖母大明神と称していたが、宝暦6年(1756年)神祇官領長上・卜部朝臣兼雄から宣旨を受け姥大明神と改称している。

姥神社 (2)
現在の鳥居は昭和5年(1930年)の建立。

姥神社 (3)
姥神社 (4)
社殿の建立年などは不明。

姥神社 (6)
姥神社 (7)
境内社と道祖神。

姥神社のご祭神は石凝姥命(いしこりどめのみこと)。石凝姥命は日本神話に登場する神で、天照大神の岩戸隠れの際に八咫鏡を作ったことで知られる。三波川地区と鏡作部の関係はよく分からないが、旧鬼石町から神流町、秩父市(埼玉県)一帯では、古代の石器・石棒が多く発見されている。これは同地域が青石の産地であるためとされる。

三波川流域は三波石(青石の一種)の産地であるので、古代から祭祀にかかわる石器の産地でもあったのかもしれない。石凝姥命を祀るのはその繋がりからかな。