藤岡市立石の若宮山立石寺。


立石寺は大永2年(1522年)東林上人の開山。寛文8年(1669年)に前橋藩主・酒井雅楽頭忠清の祈願寺となっている。
天明3年(1783年)に堂宇を焼失、本堂は文政4年(1821年)の再建。平成4年(1992年)に屋根の葺替えを行っている。地蔵殿堂の扁額がかかるが、何だろう。本尊は薬師如来のはずだが。

鐘楼は慶応元年(1865年)の再建。梵鐘はない。先の大戦で供出し、そのままなのかな。

六地蔵は比較的新しい。

双体道祖神。 平成8年(1996年)檀家の方の奉納。

大正2年(1913年)建立の宝塔。

立石寺には多数の仏像が安置されており、その内4体が藤岡市の重文に指定されている。指定仏像が安置されている宝物殿らしき建屋。
4体は、薬師如来立像(像高56.5cm、製造年代は室町時代と江戸時代初期の2説ある)、阿弥陀如来立像(像高77.5cm、鎌倉時代)、十一面観音立像(像高70cm、鎌倉時代)、不動明王像(像高98cm、鎌倉時代)。
本尊でもある薬師如来立像は酒井忠清の念持仏である。念持仏とは、個人が身辺に置き私的に礼拝する仏像のこと。また、不動明王立像の背面裾には「立石寺」の墨書があるみたいだが、後世の追加だと思う。不動明王像の製造年代と立石寺の創建と年代が合わないので。
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