藤岡市下栗須の祖師堂。

下栗須祖師堂 (1)
祖師堂は文永8年(1271年)日蓮宗開祖・日蓮が佐渡島に配流される際に宿泊した長谷川長源の屋敷跡。日蓮に帰依した長源夫妻は屋敷を寺(長源寺)とした。

下栗須祖師堂 (2)
下栗須祖師堂 (3)
天正19年(1591年)に芦田(藤岡)城主・芦田(依田)康勝の室・了源院が城下に社地を寄進し、長源寺を移している。長源寺は文禄2年(1593年)に天龍寺と改称。旧長源寺跡地に一堂を建立し、日蓮の聖跡として護持してきたのが祖師堂である。現在のお堂は大正14年(1925年)の建立。

下栗須祖師堂 (4)
境内に建つ日蓮像。文永11年(1274年)に赦免された日蓮は佐渡島からの帰還途上、再度長源宅に寄るとお寺になっていたことを悦び、長源寺所蔵の大黒天像(福聚大黒天)を開眼した。その大黒天像も天龍寺に移され宝物となっている。

下栗須祖師堂 (5)
下栗須祖師堂 (6)
境内のお堂内には荼枳尼天らしき仏像があった。文殊菩薩じゃないと思うけど(自信なし)。

下栗須祖師堂 (7)
長谷川長源夫妻の墓。長源の元姓は栗生というが、日蓮が鎌倉に帰る途中まで送った際に、長谷川という川の名にちなみ姓にするよう日蓮から勧められ長谷川としたという。