渋川市北橘町八崎の角谷戸(すみがいと)薬師堂。



角谷戸薬師堂は元禄11年(1698年)の建立。

石段脇の木は樹洞が大きく開き、向こう側が見える。


薬師堂裏の仏塔、石仏群。

堂内の天井には8列✕9列(72枚)の天井絵がはめ込まれている。内部は真っ暗で、カメラを差し込んで適当に撮った写真。よく写ったと思う。蛍光灯が写っているが、もちろん点いていない。
天井絵の大部分は花鳥風月画で、破損するたびに書き換えられて来た。現存の絵では「武山」と署名されたものが1番多い。武山についてはよく分かっていないが、明治初年ころの絵師といわれている。

天井絵の中で目を引くのが、当時の世相を反映したとみられる「間引き絵」(写真は案内板の絵)。間引きは生活苦から子どもを殺してしまう悪習。悪習だが当時の比較的貧しい山村などではよく行われていたこと。
鏡に映っている母親の顔が般若のような形相に描かれており、武山の間引きを戒める考えが表れているのだと思う。
何とか撮った天井絵の写真に写っているかなと思い探したが、残念ながら見つからなかった。ラッキーはそう簡単に起こらない。
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