前橋市小島田町の供養碑。

小島田の供養碑 (1)
小島田の供養碑 (2)
小島田の供養碑は群馬県最古の板碑で、仁治元年(1240年)の銘がある。橘清重が幼くして亡くなった我が子のために建立。橘清重は京の都から来た役人で、そのまま小島田に土着したらしい。

小島田の供養碑 (3)
高さ125cmで安山岩製。中央上部に浮き出るように阿弥陀如来坐像が彫られている。
阿弥陀如来の右側に観音菩薩を表す種子(サ)、左側には勢至観音を表す種子(サク)が刻まれている。

故人を供養する石造物として板碑と同様の要素をもっており、板碑を含めても群馬県最古である。

ちなみに、群馬県で2番目に古い供養費(板碑)は、甘楽町の仁治3年(1242年)の板碑。ついでに、3番目は富岡市の仁治4年(1243年)の板碑である。

関連
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