安中市松井田町横川の碓氷馬車鉄道顕彰碑。

碓氷馬車鉄道顕彰碑 (1)
碓氷馬車鉄道は、横川駅から軽井沢駅との間をつないでいた馬車鉄道である。明治20年(1887年)に日本で2番目の馬車鉄道として設立され、翌明治21年(1888年)に営業開始したが、鉄道開通のため明治26年(1893年)に廃止されている。

太平洋側と日本海側を結び、日本経済の充実を図り国力を増強するという高い目標があったからこそ、難工事や多くの苦難を乗り越え開設・営業に至ったものである。

そのような意義を歴史に残そうと、「うすいの歴史を残す会」の皆さんが平成25年(2013年)に顕彰碑を建立している。

碓氷馬車鉄道顕彰碑 (2)
馬車鉄道はその名の通り馬が車両を引いていたのだが、横川-軽井沢間は
標高差が555mもあるため、馬2頭立てで片道2回交代していた。急峻でカーブの多い峠道は、馬への負担は相当大きかったと思われる。

そんな碓氷峠の鉄路(信越線)は、平成9年(1997年)の長野新幹線開通により、横川-軽井沢間は廃止されている。