甘楽郡下仁田町下仁田の諏訪神社。

下仁田諏訪神社 (1)
下仁田諏訪神社は天保8年(1837年)の再建。創建年は不明だが、国峰城主・小幡氏が武田氏に従った際、領内に多数の諏訪神社を勧請しており、当地にあった八幡神社を諏訪神社と変更したと考えられる。そうすると、創建は天正年間(1573~93年)あたりのこと。

下仁田諏訪神社 (2)
下仁田諏訪神社 (3)
拝殿は弘化3年(1846年)大隅流・矢﨑房之進昭房の建築。入母屋造りで、向拝部は唐破風となっており、正面に千鳥破風がついている。

本殿は天保8年(1837年)、やはり大隅流の矢﨑善次郎の建築。一間社流造りで、拝殿との間は廂(ひさし)で繋がっている。

下仁田諏訪神社 (4)
下仁田諏訪神社 (5)
下仁田諏訪神社 (6)
拝殿・本殿の壁面や虹梁には多くの彫刻が施されている。大隅流の技を伝える素晴らしい装飾彫刻である。

下仁田諏訪神社 (7)
ご神木のケヤキは樹齢600年と推定される。目通り5.35m、根周り7m、高さ25mの大木で、樹勢も旺盛である。

秋の例大祭では各地区から山車が出て、町内を巡行する。明治39年(1906年)に仲町が東京・浅草の山車を譲り受けたのを機に、各町内でも山車を造り、現在の祭りの形になったといわれる。