沼田市中町の須賀神社。

須賀神社 (1)
須賀神社は室町時代初期に牛頭天王の分霊を勧請したのが始まりと伝わる。天正18年(1590年)真田信之が現在の下之町に遷し、慶長17年(1612年)城下町を改修した際に現在地である中町に再遷座している。明治元年(1868年)に須賀神社と改称している。

須賀神社の由緒版には、文和年間(1352~55年)に沼田城主・沼田小次郎が創建したようなことが書いてあったが、沼田城を沼田顕泰が築城したのは天文元年(1532年)といわれており、時代が合わない。文和年間の沼田氏の本拠地は荘田城。

須賀神社 (2)
須賀神社 (3)
須賀神社 (4)
拝殿は平成25年(2013年)に瓦葺きから銅板葺に改修されている。

須賀神社 (5)
社殿裏には樹齢400年と推定されるケヤキがある。400年ということは現在地に遷座された時に植樹されたと考えられる。目通り7.9m、根元廻り13.4m、樹高25m、枝張り東西20.3m、南北24.6m。樹勢は極めて旺盛で、幹に空洞もない。