沼田市石墨町の薄根の大クワ。

薄根の大クワ
薄根の大クワは、四釜川沿いの畑地の中にあるヤマグワである。ヤマグワでは日本一の大きさで、根元周囲約5.7m、樹高約13m、枝張りは東西に約18m、南北に約17m。推定樹齢は約1500年。

新潟県佐渡市の羽吉の大クワ、北海道小樽市の恵美須神社の大クワと共に、クワの三名木とされている。

江戸時代の貞亨3年(1686年)、沼田真田藩主・真田信利が改易になり、前橋藩家老・高須隼人が旧沼田藩内を再検地した際、石墨村はこの大クワを標木(測量の基準)にしたといわれる。

幹が太く容姿端麗なことで、「養蚕の神」として永く讃えられている。