沼田市上久屋町の修法山孝養寺。
孝養寺は至徳元年(1384年)に雲谷寺二世・無偏泰育の開山と伝わる。その後、五世・玉峯義泉の代に現在地に移転している。
山門を入るとすぐ禁芸碑がある。旅芸人や行商人が寺内に入るのを禁ずるために建てられたもの。正面には庚申塔、左面に禁藝術賣買之輩、右面に天明六丙午六月吉辰とある。天明6年は1786年である。
養蚕が盛んで比較的豊かな村が多かったため、各地から多くの旅芸人や商人が来ていたことを示すものである。
参道脇には石仏や十八羅漢像が並んでいる。
本堂は平成15年(2003年)の新築。
孝養寺は七堂伽藍が整備された大寺院であったが、文久2年(1862年)の大火災で焼失してしまっている。
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