前橋市今井町の今井神社古墳。

今井神社古墳 (1)
今井神社古墳は全長71mの前方後円墳で、前方部幅50m、後円部径44mである。昭和55年(1980年)の調査によると、墳丘周囲には馬蹄形の周堀が巡り、これを含めると全長は約90mになる。

今井神社古墳 (2)
今井神社古墳 (3)
多数の円筒埴輪も出土しており、墳丘上に配列されていた。主体部からは「組合せ式石棺」と思われる石棺の一部が掘り出されている。築造は5世紀と考えられている。

今井神社古墳 (4)
今井神社古墳 (5)
今井神社古墳 (6)
後円部には今井神社が鎮座している。今井神社は嘉禄元年(1225年)に天満宮の分霊を勧請。つまり菅原道真がご祭神。明治40年(1907年)赤城神社を合祀し、今井神社となっている。

今井神社古墳 (7)
前方部には観音堂があり、利根左岸十三仏の内の観音様が祀られている。

かつては今井神社古墳を中心に27基の古墳があったと言うが、現在はほぼ消滅してしまっている。