安中市安中(4丁目)の正龍寺。

正龍寺 (1)
正龍寺 (2)
正龍寺は関東管領・山内上杉家家臣の松本右近将監経重が、応永年間(1394~1427年)に信州での合戦のおり黄金の千手観音を授かり、それを館近くの森にお堂を建てて祀ったのが始まりという。

山門は平成3年(1991年)、本堂は平成2年(1990年)の再建。

正龍寺 (3)
正龍寺 (4)
堂内には33体の観音様の中央に千手観音が鎮座している。黄金色で綺麗だが、室町時代の作とは思えない。(もちろん本物の黄金なら、こんなところに置いておけないだろうが)

正龍寺 (5)
本堂前の馬頭観音。

ここは以前紹介した安中草三(草三郎)に関連がある。噺の中に登場する女性が出家し、照念尼として隠棲したお堂のモデルとなっている。お堂は馬頭観音堂となっている。
(「安中草三の碑」「安中草三郎の妻・歌の墓?・十輪山東光院」参照)