桐生市新里町山上の愛宕塚古墳。
愛宕塚古墳は、径30m、高さ8mの円墳であったが、既に消滅している。
平成(1990年代)に入ってから発掘調査が行われたらしいが、既に墳丘はなく、石室石材も大半が散逸していた。基底部の石材のみ、山上城址公園内(三の丸)に移築されている。
元禄14年(1701年)に蕨沢川に架かる橋を石橋に架け替える際に愛宕塚古墳の石室の石材を使用したといわれている。よって、この時に実質的に愛宕山古墳は消滅したと考えられる。
なお、橋のたもとには石橋に架け替えた際の供養塔が建っている。(元町橋の供養塔として、桐生市の重文に指定されている)
もちろん、現在の橋は鉄筋コンクリート製なので、旧石橋、つまり愛宕塚古墳石室の石材はお役御免になっているが、石材は処分されちゃってるんだろうな。
コメント