太田市丸山町の清滝山清光寺と米山薬師。
清光寺の由緒は不明。特に山門があるわけでもなく、門標があるだけ。お寺の入口っぽくないので、見過ごしてしまった。
本堂も公民館風。お寺の本堂とはちょっと見えない。
清光寺から見える丸山の山麓にある米山薬師。清光寺が本坊、米山薬師が薬師堂という位置づけだと思う。
米山薬師は丸山の頂上にあったが、平成4年(1992年)に焼失してしまい、現在地に再建されている。
丸山は標高114.6mで小山といったところ。丸山の形成にはダイダラボッチ伝説がある。ダイダラボッチは赤城山に腰かけて利根川で足を洗ったという巨人。その時に吸っていた煙管の灰で丸山ができたといわれる。
新田義貞が崇拝していたという薬師如来を祀っている。なので、年代的には相当古そうだが、米山薬師そのものは慶長11年(1606年)の創建。麓の丸山宿が慶長11年に領国整備の一環で、太田と桐生を結ぶ宿場として誕生した際に祀られたと思われる。
なお、丸山は戦国期は金山城の砦として使われていた。山頂からは金山城や桐生や伊勢崎方面まで見渡すことができるので、それ以前から物見台などとして使われていたと考えられる。ちなみに、元亀3年(1571年)に上杉謙信が由良氏を攻めた際、謙信に落とされている。
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