太田市藪塚町の羽黒山胎養寺。
胎養寺は永暦年間(1160~61年)に出羽国羽黒山から寺院を移し、修験者の道場としたことに始まる。その後、享禄年間(1528~31年)に元屋敷(伝藪塚氏館跡)に移り、寛文2年(1662年)に岡登景能により現在地に移されている。
山門はないが、2本の銀杏が天然の山門の役割を果たしている。
明治16年(1879年)に火災により堂宇は焼失したが、本堂は同21年(1884年)に再建、昭和30年(1955年)に大改修されている。
本堂に安置されている断臂(ひじきり)不動は、弘法大師が羽黒国湯殿山に参籠した際、大日如来が忽然と不動明王の姿となり自ら断ち切った御臂(おんて)を衆生のために与えたのが始まり。
ちなみに、弘法大師が自ら刻んだ断臂不動明王は目白不動尊にあるらしい。
江戸時代の建立と思われる宝篋印塔。
境内のお洗い地蔵。願を掛けた後にお地蔵さんを洗うらしい。ちょっと寒かったのでお地蔵さんをなでてきただけ。願いは叶わないかな。
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