前橋市上新田町の雷電神社。

上新田雷電神社 (1)
上新田雷電神社 (2)
上新田雷電神社は天正元年(1573年)未風山福徳寺の覚伝の創建と伝わる。

上新田雷電神社 (3)
上新田雷電神社 (4)
上新田雷電神社 (5)
貞亨2年(1685年)に石宮が建造され、元禄元年(1688年)に拝殿が建立されている。現在の社殿は、昭和8年(1933年)に焼失した後の再建である。

上新田雷電神社 (6)
春季例大祭(4月8日)には、地元の人々により太々神楽が奉納される。明治23年(1890年)に総社神社から伝わったという。

上新田雷電神社 (7)
ご祭神の雷神が白馬に乗って天空を駆けるとき、足に履いているのが藁で作られた「お沓」であると言い伝えられてきた。

お沓を受け奉納すると、落雷の災害から逃れられるなど、家運隆昌のご利益があるという。方法は、神社からお沓1足を借りて家のかまど周りにお供えする。翌年にそのお沓にもう1足新しいお沓を添えて2足を奉納し、帰りに掛けてある1番古いお沓を1足借りて帰る。これを繰り返すというもの。

戦後、お沓作りは衰退し消滅の危機を迎えていたが、上新田町長寿会の皆さんが、平成元年(1989年)に復活させたという。

こういう風習(ある意味文化財)が、後世に継承されていくことはすばらしいことである。