藤岡市藤岡の応永の板碑。
山崎神社の社務所脇の阿弥陀堂内に安置されている。
(「藤岡市藤岡・山崎神社」参照)

応永の板碑 (1)
応永の板碑 (2)
この板碑は室町時代初期の応永4年(1397年)の造立。梵字で刻まれた阿弥陀三尊像、緑泥片岩製である。阿弥陀如来を中尊とし、その左右に勢至菩薩、観音菩薩を配する三尊形式。

ちなみに、観音菩薩は阿弥陀如来の「慈悲」を表す化身、勢至菩薩は「智慧」を表す化身とされている。

板碑は元々は山崎神社東側の民家の敷地内にあったもので、昔から地元で「薬師様」として信仰されていた。他の板碑(いづれも室町期前後といわれる)と合わせ、平成8年(1996年)に阿弥陀堂を建立し保存・安置している。