太田市藪塚町の白髯山西福寺。
西福寺は寛文年間(1661~73年)の創建と伝わる。雰囲気的に現在は無住のようだ。
地蔵堂に安置されている赤子地蔵。台座・光背・本像が一石造りの石造地蔵菩薩像で、高さ71cm、幅51cm。安山岩製で、加工技術から室町期の作と考えられる。旧薮塚本町では最も古い地蔵像である。
赤子地蔵は西福寺の東の丘陵(通称「地蔵が窪」)に埋まっていたのを掘り出し、当寺に祀ったといわれている。
赤子地蔵の名前の由来は、子どもの夜泣きなどを治すといわれていることから、名付けられたという。また地蔵が窪を「赤子山」という伝承もあり、そこにあった(埋まっていた)ことから赤子地蔵という説もあるようだ。
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