高崎市箕郷町矢原の卜神(ぼくしん)諏訪神社。

卜神諏訪神社 (1)
卜神諏訪神社 (2)
卜神諏訪神社は、鹿島新当流を開いた剣聖・塚原卜伝が、永禄3年(1560年)に勧請したと伝わる。当地は字卜神というが、地名がなんとなく卜伝を彷彿させる。

卜神諏訪神社 (3)
境内にある碑に上記由緒が書かれている。

卜神諏訪神社 (4)
卜神諏訪神社 (5)
ムラの神社って感じのこじんまりとした社殿。本殿は覆屋に覆われていて見ることはできない。

塚原卜伝は茨城県鹿島の出身で、後に塚原家の養子となっている。卜伝は実父からは鹿島古流を、義父からは天真正伝香取神道流をそれぞれ学んだ。

なぜ塚原卜伝が群馬に?
卜伝は「廻国」という修行の旅に出ており、その3回目が弘治3年(1557年)から永禄9年(1566年)まで、伊勢、甲斐、上野、下野などを廻ったということなので、箕輪城下を訪れている可能性はあるけど・・・。

当時の箕輪城主・長野業正の家臣に新陰流を開く上泉信綱がおり、塚原卜伝の弟子とする説もある。

ちなみに、剣豪は宮本武蔵など数多くいるが、剣聖と呼ばれるのは塚原卜伝と上泉信綱の2人だけである。(宮本武蔵、伊藤一刀斎、柳生宗厳なども剣聖と呼ぶ場合もあるけど)