甘楽郡下仁田町南野牧の荒船風穴。
荒船風穴は「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界遺産に登録された構成遺産のひとつ。


荒船風穴は明治から昭和初期にかけて、天然の冷風を使用して蚕種を貯蔵した施設。


明治38年(1905年)、地元の養蚕農家の庭屋静太郎により建設された。日本で最大規模を誇る貯蔵施設として運営され、日本全国を相手に事業を展開していたという。



現在でも操業当時と変わらぬ冷風環境が維持され、肌を通じて史跡を体感することができる。夏に行けば、冷気が霧状に見える(らしい)。

操業当時を復元したジオラマ。現在残る石積みの上に覆屋を設置し、中は3室構造になっていた。
養蚕貯蔵技術の革新によって、蚕の優良品種の開発とその普及に重要な役割を果たしたことが評価され、荒船風穴が世界遺産に登録されたことは大変喜ばしいことだ。
ただ、お気軽に行ける場所じゃないね・・・。

いつもは遠くからボンヤリ眺めている荒船山が、こんな近くに。

細い山道をクネクネ登って行き、やっと着いた駐車場からは急な坂道を800mほど下る。ということは帰りは上り。下りは足にきつい。上りは純粋に疲れる。良い天気だったので、汗びっしょりになった。

途中には「熊出没注意」の看板。下仁田町のHPには、熊に出会ってしまった時の注意事項が書いてある。

休憩用のベンチが数か所にある。
あと、風穴周りでは携帯電話は繋がらないので、そのつもりで。
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