高崎市吉井町小暮の穴薬師。

小暮の穴薬師 (1)
小暮の穴薬師 (2)
小暮の穴薬師は、鏑川左岸に切り立った南向き急斜面の中腹に横穴墓が掘られている。横穴墓じたいは7世紀後半から8世紀初頭の掘削と推定される。

小暮の穴薬師 (3)
小暮の穴薬師 (4)
横穴墓の大きさは全長2.5mほどで、平面形態は基本的に隅丸台形である。天井は「かまぼこなり」を呈すド-ム状で、奥壁は半円形である。かつては、横穴中に鎌倉期の作と考えられる薬師如来石像があったという。

小暮の穴薬師 (5)
小暮の穴薬師 (6)
横穴墓の両側には磨崖仏が彫られているが、風化が激しく進んでいる。左側(写真上)はもう石仏に見えない。右側(写真下)はかろうじて石仏には見えるが像種は分からない。それ以上に顔が怖い!

高崎市のHPによると、昭和52年(1977年)の調査で完全な横穴墓3基と崩落した横穴墓5基が確認されたとあるので、もうちょっと奥に進めばあと何基か見られたのかもしれない。